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執筆

自分がライターをはじめた時、最初に読んだ本。

独学でのライタースタート

今年2020年からライターをはじめた。

プロフィールに詳細を書いたが、現在、とあるWEBメディアで執筆をしている。ライティングについて体系的に学んだことはなく、独学でのスタートだった。

本を読むのもWEBの記事を読むのも好きだが、いざ自分が文章を書くとなると・・・。

「何をテーマに?」
「書きたいものは?」
「そもそも読みたい人いるの?」
「世に文章が溢れる中、自分がわざわざ書く必要あるの?」

など、不安をあげればキリがなかった(笑)

最初の記事公開が今年3月。そこから半年が経過。執筆した記事の本数が増える中で、先ほどあげた不安は、以前よりだいぶなくなったと思う。

ただやはり思い返すと、最初は不安いっぱいで、どうやって一歩目を踏み出し、文章を書き始めたらよいのかと、立ち止まってしまっていた。

そんな時に出会い、勇気をもらった本があった。

『読みたいことを、書けばいい。』

というタイトルの一冊。

本書では、「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。

p.6「読みたいことを、書けばいい。──人生が変わるシンプルな文章術」(2019, 田中泰延, ダイヤモンド社)

という話からはじまり、

まずは自分だけが読者なのだから、恐れることはなにもない。もしひとりだけでも、読んで感想をくれる人がいたとしたら、自分のために書いたはずなのに、あくまで結果として、その人のために書いたことになる。

p.266-267「読みたいことを、書けばいい。──人生が変わるシンプルな文章術」(2019, 田中泰延, ダイヤモンド社)

というメッセージでおわる、そんな一冊。

この本で取り上げたい箇所はいくつもあるが、ここでは控えておこう。たしかにどの一文も示唆深い。しかしそれ以上に、一冊まるごと読む中で、体感として自分の内側に生まれる「なにか」が一番大切だと思うからである。

何度もこの本を読み返していて、感じたことはたくさんある。その中でひとつ、シンプルに表現すると以下の通り。

『自分が書きたいものを書く』という思考回路で考えていたが、『自分が読みたいことを書く』という視点は、自分にとって目から鱗だった。

気が楽になったし、新鮮でワクワクした。そして何より、前述の通り、勇気をもらった。

最後にひとつ、“これを読んだら、つい文章が書きたくなっちゃうのでは”と感じたメッセージを引用して、この投稿を終わりにしたい。

わたしのこの本を読んで、事象に触れたら調べてみよう、そして生じた心象について自分も書いてみよう、と思った人がいたら、まずは自分が読んでおもしろいと思えるものを書いてみてほしい。自分が何度も読んで、過不足なく、なにかが書けたと思ったら、ぜひどこかに発表してほしい。いまは、ネット上に自分の文章を載せるスペースは無限にある。

p.262-263「読みたいことを、書けばいい。──人生が変わるシンプルな文章術」(2019, 田中泰延, ダイヤモンド社)

すべてに心からの感謝を込めて。

2020年09月28日(月)

Ryota Yasuda (Peco)